2017年05月

2017年05月23日

ついに今週末に迫った第84回日本ダービー

今年は皐月賞が波乱に終わり、かつてない「混戦ダービー」と呼ばれていますね~。
そんな中、さっそくnetkeiba.comで予想オッズが出ました!
1人気 アドミラブル    3.2
2人気 レイデオロ    4.1
3人気 アルアイン    5.0
4人気 スワーヴリチャード 6.1
5人気 サトノアーサー  8.5

身内POG、日刊競馬POG両方で指名している青葉賞馬アドミラブルが想定1番人気に。
日曜日にオークスを制した藤沢和雄&C.ルメールコンビのレイデオロが2番人気、以下皐月賞馬アルアイン、東京で重賞パーフェクト連対のスワーヴリチャード、池江厩舎&里見オーナータッグの秘蔵っ子サトノアーサーと続き、単勝10倍以内の馬達は5頭となっています。

個人的には、身内POGでの逆転優勝がかかっているので(笑)是非ともアドミラブルに勝ってほしいところですが、やはり「青葉賞馬はダービーを勝てない」ジンクスがしきりに囁かれています。
自分はこの馬は「これまでのダービーを勝てなかった青葉賞馬とはタイプが違う」と思っているので、その強さも含めジンクスを打ち破ってくれる可能性は十分あると思っていますが。。。
というワケで、本日は今年の青葉賞馬アドミラブルはダービーを勝つチャンスがあるのか、血統ブログらしからぬ(汗)データから考察してみたいと思います。

青葉賞が重賞に昇格して以降23年、その勝ち馬でダービーでも馬券圏内に入った馬は以下の7頭。
'94 エアダブリン  本番4人気2着  勝ち馬ナリタブライアン
'02 シンボリクリスエス  本番3人気2着  勝ち馬タニノギムレット
'03 ゼンノロブロイ  本番3人気2着  勝ち馬ネオユニヴァース
'04 ハイアーゲーム  本番3人気3着  勝ち馬キングカメハメハ
'06 アドマイヤメイン  本番4人気2着  勝ち馬メイショウサムソン
'11 ウインバリアシオン  本番10人気2着  勝ち馬オルフェーヴル
'12 フェノーメノ  本番5人気2着  勝ち馬ディープブリランテ

青葉賞勝ち馬のメンツを見ても後のGⅠ馬が3頭ですからなかなかのもんです。
しかし、そもそも青葉賞馬のそれまでの戦績を見ると、成長曲線がゆっくりで皐月賞に間に合わなかったというパターンがほとんど。
①皐月賞トライアルを使うも優先出走権が取れなかった(エアダブリン、ハイアーゲーム、ウインバリアシオン、フェノーメノ)
②500万下を勝ちあぐねていた(シンボリクリスエス、アドマイヤメイン)
③新馬の使い出しが年明けと遅かった(ゼンノロブロイ)

今年のアドミラブルは、喉鳴りの手術をして復帰戦の未勝利が3月にずれ込んだので、どちらかと言えば③ゼンノロブロイタイプですね。

さらによくよく見てみれば、本番で2番人気以内に推された青葉賞馬はいません。
それもそのはず、青葉賞馬達を退けダービーを勝った馬達の名前はほとんどが歴代の名馬と言って過言ではないですよね。
7頭中5頭はすでにその時点でGⅠを勝っていて、タニノギムレットも重賞3連勝+GⅠで連続1人気3着の実績の持ち主。例外は'12のディープブリランテのみ。

要は、青葉賞馬を超える実績・スケールの馬がいて人気になっていればその馬が勝ち馬になるって寸法。
しかし、今年のケースでは皐月賞馬アルアインが想定オッズ3人気とその歴代の名馬に肩を並べる馬だと思っている人達は少ない状況。
青葉賞馬が1番人気に推される状況から言っても、アドミラブルにも十分勝つチャンスはあるってことです。
(走ってみたらアルアインがやっぱりとんでもないクラスの名馬だった、という可能性もありますけど…)

ちなみにアドミラブルは新馬の使い出しが年明けと遅かったゼンノロブロイタイプとしましたが、結果戦績が似ているだけで本質的な部分は異なっていると思ってます。
この馬は喉鳴りが原因が原因で9月の新馬を負けました(当時は3,4コーナーでうまく呼吸できず「ブー」(;´(OO)`)と鳴いていたそうです(笑))。
ただ、もしそれがなければ能力的には2歳秋の段階で賞金を積み上げてエリートコースに乗っていたんじゃないかと…。
その位の能力がなければ、休み明けの未勝利戦をアルアインの毎日杯より速いタイムで走破できないですよ。
あくまで、個人的な妄想(笑)ですけどね。。。

あとは、やはり中3週続きと2400mのレースを3戦連続で走ること、関東への輸送が続くという苦しいローテーションを克服できるかでしょう。
ただ、アザレア賞のときも青葉賞のときもダービーを目指す音無師の指示で、比較的余裕残しの調整過程でレースに臨んでいることははっきりしています。
青葉賞もレースの直線は遊んでいたという岩田Jの談話があるので、レースに臨む前に燃え尽きてしまっているという状況はないと信じています。
今週水曜日にはGⅠ仕様でキッチリ追切を消化して、最低±0kgでレースに出てこられれば十分好走できるハズ。

レースにおいては、ここ数年の傾向でダービー週に芝がCコース代わりで内枠有利という傾向が出ています。でもこればかりは神のみぞ知る領域の話か。。。
とにかく足元の弱い一族でもあるので、まず何より無事にゲートに立つことを願いたいですね。

しかし新馬戦惨敗から見事3連勝でダービー優先出走権を得て1番人気になる可能性がある馬って…。
ただのPOでもこんな感慨深い思いなんですからリアルオーナーの近藤英子氏と音無調教師はどんな思いでいるんだろーな~。。。
個人的には未勝利戦圧勝の時に周囲にダービーまでブッコ抜くと宣言してしまっているので(笑)泣いても笑っても、最後はドラフト時に惚れ込んだアドミラブルを信じて馬券を買おうかなと思ってますが。。。
正直、今年アドミラブルがダービー勝たなかったらあと半世紀は青葉賞からダービーを制する馬は出ないんじゃないかな~~。


2017年05月20日

多くのPOGではドラフト会議を来週~再来週に控え、そろそろ指名馬リスト作りが佳境に入っている方も多いと思います。
そんな中、ふと気になったのが「一口馬主をやっていてPOGにも参加している人は、自分の所有馬を指名するのか?」ということ。

自分は一口歴2年・所有馬もたった2頭ですが、最初の所有馬アーチキングは指名していません。
というか、同馬は2歳春の追加募集馬で出資した時点ですでにドラフトは終了していたので…。

ただ、2頭目として所有した今年2歳のピボットポイントはどうしようかと思案中。
そもそもこの馬はディープインパクト産駒で全兄に重賞好走馬のダノンジェラート、ワールドインパクトがいるにも関わらず最近まで満口にならなかった不人気馬。
もちろんシルクHCにしては一口24万(!)という高額なので二の足を踏んだ方も多いんでしょうが、もともと5月の遅生まれで馬体も大きくなかったのが要因なのかなと。

「ディープインパクト産駒(特に牡馬)は大型馬を狙え」はすでにPOG界で有名なセオリー。
現に昨年のダービー1,2着馬マカヒキ・サトノダイヤモンドともに馬体重500kg超ですし、今年のダービー有力馬アドミラブルもアルアインもその例に漏れません。
対して、ピボットポイントはようやく馬体重が460kg台に乗ってきたというレベル。
そんな理由で当初指名する気はあまりなかったんですが、POG本を見ていると意外に評判がいいんで迷い始めています。

で、他の方はどうなのかな、というのが気になった次第。
金子真人氏や里見治氏などの大物馬主さんがPOGをやられているかはわかりませんが(笑)、キャロットやシルクの会員さんなんかはPOGやられている方も大勢いそうですよね。

普通、一口といえど自分の所有馬には愛情が湧くもの。
なので、例え明らかな短距離ダート血統の馬でもやっぱり所有馬を指名する!という方が多いのか、それとも色々な思惑が渦巻くPOGでは愛情は別!な方が多いのか…。

そもそもそれほど読者の方の多くない当ブログですが、投票をくっつけてみましたので、気になられた方はポチッとボタンを押してもらえればありがたいです。




2017年05月14日

さて、前回のエントリーで POG本のレビューをすると予告してから早2週間…。
本自体は購入し、読み込んではいたもののまったくブログを更新できないまま時間が過ぎてしまっていました。
今年のドラフト指名馬リストも作成しながらなのでそれなりに忙しいですが、とりあえずちゃんと言ったことは守ろうね、ということでPOG戦術本を謳う「最強のPOG青本」のレビューをやっちゃいます!!

2017-2018最強のPOG青本
2017~2018年 最強のPOG青本 (ベストムックシリーズ)

今年のカラーグラビア、牡馬トップはノーザンファームの良血ディープ産駒、サトノエターナル(ソーメニーウェイズの2015)
母は米GⅠスピナウェイSの勝ち馬、短距離パワー型の母にディープは相性が良い組み合わせです。
母父Sightseeingはアメリカで飛ぶ鳥を落とす勢いのPulpit系で、厩舎は池江厩舎となると今年の皐月賞馬アルアインとの共通点が思い浮かびます。
関係者コメントも「しなやかさに抜群の動き」とのこと。
ドラフト指名上位で消えること間違いなしかな?

牡馬トップのもう一頭は、これまたノーザンファームの超良血ディープ産駒、シルヴァンシャー(アゼリの2015)
この母はおなじみ米GⅠ11勝の年度代表馬。
以前レビューした全兄ロイカバードは京都新聞杯・きさらぎ賞ともに2着と本賞金を加算できず、春のクラシック本番への出走は叶いませんでしたが、本馬は厩舎が池江厩舎に代わり今度こそ、という感じでしょう。
この馬は日刊競馬POGの指名馬ランキング5位ですから、こりゃ1巡目指名でも重複覚悟となりそうです。

一方、牝馬トップの1頭目はダノンチェリー(ウィーミスフランキーの2015)
兄のザウォルドルフは過去のエントリーで書いたようにセレクトセールの億馬でしたが、現時点では3戦して未勝利。
ですがこの馬もセレクトセール当歳セッションで最高額の1億8000万円(!)と兄を超える値段で落札された素質の持ち主です。
関係者コメントに「チップの飛び方が尋常じゃない」とあり、能力の片鱗を見せつけています。
仕上がりも早く、すでにノーザンファームしがらきに移動し、6月の阪神デビューを見据えているということなので即戦力としても期待できそう。
というか、ここまで紹介した3頭すべて池江厩舎です。銀河系軍団恐るべし!

牝馬トップ2も良血馬、ルナステラ(ピラミマの2015)
これぞディープ、というキレのある動きを見せているそう。
血統的には、母父がディープと相性のいいUnbridled系というのがポイントですね。
また、この馬の半兄は今年のクラシック有力馬の一頭スワーヴリチャード
本馬はすでに日刊競馬POGの指名馬ランキング9位につけているのですが、今年のダービーでの半兄の結果次第でさらに人気が過熱することもあり得ます。

さて、この本のウリといえばPOG戦略コラムですが、中でも『ドラフト対策』の中の恒例「アンカツVS岡田牧雄」馬体診断が最大の見物。
昨年こそ推し馬5頭はトゥザクラウン、ダブルバインド、フルボイス、ヘリファルテ、グレンマクナスのラインナップで現時点で計1勝と大コケ。。。
とはいえ、トゥザクラウンはノド鳴りを発症してしまったためやむを得ないかな~と思いますが(かく言う自分もPOG1位指名で泣きました)。
なお、皐月賞馬アルアインも阪神JF馬ソウルスターリングも対談中にしっかり名前が挙がっていたのはさすがですね。
さらに、人気だったベルダム、グローブシアター、カデナダムール、リナーテに辛口評価を下し事実結果が出ていないところを見ても、プロの目はさすがと唸らされます。
リオンディーズをイチオシに挙げた一昨年のように再度の大爆発となるのか!?

で、今年の対談ですが、なかなかお二人の意見が一致することはない、という部分がありました。
馬体の好みは人による、と言われますが特にアンカツさんは笠松競馬出身でダート馬っぽいゴツい馬体の馬が好きなので、そうなるのも道理。
そんな中でも、二人がノーザンファーム出身馬としてイチ押しとして挙げたのがシンハラージャ(シンハリーズの2015)。オークス馬シンハライトの半弟で、きょうだいがみな走っているというベタな良血ではあるんですが(笑)。
また、社台ファーム出身馬でのイチ押しはウムラオフ(ウミラージの2015)でした。

簡単ではありますが、青本レビューはこんなところにしようかと思います。

ちなみに、内容には触れませんが『ドラフト対策』の「アルマームードの法則」は昨年皆ノーマークだったであろうファンディーナをピックアップしたことを強調。
(この法則、端的に言うとサンデー系種牡馬の仔でノーザンダンサークロスとヘイロークロスを持っている馬が強い、という部分にほぼほぼ行きつくんですが)
また、『ドラフト対策』の「100%お母さん」は昨年ドラフト時人気薄だった朝日杯馬サトノアレスや、リスグラシューなどハーツクライ産駒の活躍馬をピックアップ。
気になった方は、実際に本を手に取って内容を読んで見られると思わぬ大物を釣り上げられるかもしれませんね。

さて、今週はオークスとダービーを控え3歳OP戦がない谷間の週。
ドラフト指名馬リストをガッツリ進めたいですねぇ。