2023年07月15日
リバティアイランドが圧倒的な強さで二冠を制した牝馬クラシック。
皐月賞はキタサンブラック産駒ソールオリエンス、日本ダービーはなんとサトノクラウン産駒タスティエーラが制し種牡馬新時代の到来を感じさせた牡馬クラシック。
2022-2023シーズンを簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。
お久しぶり過ぎてついに去年から1年ぶりの更新となる本ブログ。
もうちょっと定期的に更新せねば…と常に思いつつやっぱり文章をアウトプットし続けるのって大変だなーと身を持って感じる今日この頃の管理人blood_freamでございます。
1年振りということでまずは昨年度指名馬の成績を振り返ると・・・(POG期間中の成績)。
1位.ネアセリーニ→3戦1勝。2回骨折と脚部不安で順調さを欠いたのが痛かった…。
2位.グランヴィノス→3戦1勝。新馬戦は強い勝ち方も晩成型?で重賞では通用せず…。
3位.プレドミナル→3戦未勝利。3,3,4着と勝ち上がれそうだったが…屈腱炎と腰フラを併発し6月に引退…。
4位.ミッキーキャンバス→2戦1勝。経験馬相手に未勝利を勝ち上がるも1勝クラス4着後に放牧…。
5位.ペースセッティング→7戦1勝。2勝目はならずもGⅢシンザン記念2着。ただ鞍上とチグハグなシーンが見られた…。
6位.マローディープ→5戦未勝利。ダート1200mで2着と3着は1回あったが…。スクリーンヒーロー産駒は難しい。
7位.ブレイディヴェーグ→2戦1勝。未勝利を好時計で6馬身差圧勝も2度の骨折が…。復帰した古馬相手の1勝クラスも3.1/2馬身差圧勝で、脚元の弱さが悔やまれる…。
8位.グラニットピーク→5戦未勝利。ダイワメジャー産駒で喉に問題?6月に登録抹消…。
9位.コナコースト→5戦1勝。今シーズンの稼ぎ頭。GⅠ桜花賞2着。鞍上鮫島克では重賞2連続2着で勝ちきれず、レーンに乗り替わったオークスでは7着…。
10位.ダルエスサラーム→6戦2勝。L紅梅Sに勝利。桜花賞除外後忘れな草賞に出走したローテは謎…。
牡馬の大物候補は怪我に泣かされたり、晩成型で使い込めず…と良い所がありませんでしたが、外国産馬と牝馬は頑張ってくれました。
特に牝馬は1勝のブレイディヴェーグも無事なら重賞級と思えましたが…こっちも怪我に泣かされました。
稼ぎ頭のコナコーストは1億円を獲得する活躍を見せてくれましたが、いかんせん勝ちきれず…。
稼ぎ頭のコナコーストは1億円を獲得する活躍を見せてくれましたが、いかんせん勝ちきれず…。
参加の身内POGでは重賞勝利時のボーナスポイントが非常に大きいルールなので、重賞2着などで稼いでもポイント的にはあまり伸びないのです。
そんな中でも一応意地の3着フィニッシュでしたが、トップと2位がGⅠ馬を指名していたためエグい位稼がれ、まさかのマイナス3位(-1,520)。。。
トップはダービー馬タスティエーラを指名したむぎさんで89,679ポイント!!
まさかの2位に捲られたのは牝馬二冠馬リバティアイランドを指名したしんぺーさんで66,885ポイント!!
このお二人で全プラスをかっぱぎ状態でした…。
やっぱりPOGなので大物感たっぷりでも晩成タイプに釣られない、怪我の多い一族の馬には気を付ける、というのは教訓として残りました。
さて、ここからはすでに始まって1ヶ月が経過した2023-2024シーズン 27th身内POG指名馬を発表していきます。
1位指名はコルレオニス(牡)。
父はレイデオロ、母はヒストリックスター(父ファルブラヴ)。
生産はノーザンファーム、馬主はキャロットF、栗東・友道康夫厩舎所属。
母は未出走馬ですが、半姉はGⅠ桜花賞など重賞4勝のハープスター!
祖母ベガは牝馬クラシック2冠馬で、おじには日本ダービー馬アドマイヤベガ、芝・ダートでGⅠ7勝のアドマイヤドンなどがいる超良血馬です。
ただ、ハープスター以外のきょうだいに目立った活躍馬はおらず3年前のシーズンで人気となったハープスターの全弟アークライトは未勝利に終わっており、当たり外れは大きいですね。
血統は5代アウトクロス。
父レイデオロはMr. Prospector3×4クロス、母ヒストリックスターはNorthern Dancer3×3と濃いクロスを持ちますが、本馬の代で緊張から緩和、という配合になっています。
一方、直接クロスではありませんがキングカメハメハ系の配合のキモとなっているNureyevはFairy Kingとの相似クロスが発生。
さらに間接的にベガ(トニービン(=Nasrullah・Hyperion・Fair Trial)×Northern Dancer)もNureyev≒Fairy Kingと脈絡します。
また、ファルブラヴはSeattle Slew持ちですがStriking=Busherのクロスを内包。
これは父方シンボリクリスエスも持つ血で、さらに父方トライマイベストの母Sex Appealも同血のMr. Busher≒Busandで脈絡しています。
他にもHornbeamクロス、Tom Foolクロスなど5代外で様々な血が脈絡しており、もちろんサンデーサイレンスの血を持たない馬ですが血統・配合的には非常に魅力的な1頭です。
ま、何より昨年キャロットの出資馬募集の際に血統はもちろん馬体も素晴らしい!!と一目惚れして抽選の末に一口ゲットしたリアル一口オーナーなので、、親バカもありますかね笑。
すでにゲート試験合格後放牧を経て函館競馬場に入厩しており、8/6の札幌芝1800m新馬戦でデビュー予定です。
2位指名はコンドライト(牡)。
父はドゥラメンテ、母はアエロリット(父クロフネ)。
生産はノーザンファーム、馬主はサンデーR、美浦・菊澤隆徳厩舎所属。
母は19戦4勝、GⅠNHKマイルC、GⅡ毎日王冠、GⅢクイーンSと重賞3勝を挙げ持ち前のスピードで重賞戦線で活躍しました。
母のいとこにマイルGⅠ2賞のミッキーアイルがいます。
牝系をさらに遡るとアイルドフランス- ステラマドリッドと日本でも活躍馬を出すMy Bupersの一族です。
そして父はタイトルホルダー、スターズオンアース、リバティアイランドと3世代連続で大物GⅠ馬を輩出するドゥラメンテ。
血統はサンデーサイレンス3×4、Nureyev5×4クロス持ち。
ドゥラメンテ産駒などキングカメハメハ直仔の種牡馬はNureyevまたはトライマイベスト(=El Gran Senor)のクロスが大物輩出へのセオリーで、この馬もそのポイントの片方は押さえています。
他にドゥラメンテ産駒のここまでの傾向としてはサンデーサイレンスクロス持ちに大物が出ていない、Mr. Prospectorクロス持ちが必須、という状況なのですが本馬はどちらも逆を行っているという…(苦笑)。代わりに、この馬は母系にMr. Prospectorと血統構成が近いAlydarを持っていますがパワーを強調する血なんだよなぁ…。
他にはGone WestやSharpen UpなどMixed Marriage持ちの血が好相性。
ドゥラメンテの配合の核となっているHyperionを強調する血ですね。
この馬の場合は母母父ネオユニヴァースがSharpen Upの血を持っています。
Hyperionを中心に配合を見てみると血統表の内父方キングカメハメハ・アドマイヤグルーヴ、母方アステリックスはHyperionの影響の濃い馬で、母父クロフネのみ影響が薄い異系的な役割を持っていますね。
ま、これまでのドゥラメンテ産駒の活躍馬はみな母が外国産馬ということでこの馬はそのセオリーからも外れるのですが、、馬体の見栄えも良かったしスーパー種牡馬はどんな配合からでも大物を出す…とちょっと自分に都合の良い解釈で2位指名となりました。
現在はゲート試験まで合格し放牧中です。
3位指名はコンテネレッツア(牝)。
父はエピファネイア、母はアドマイヤセプター(父キングカメハメハ)。
生産はノーザンファーム、馬主はサンデーR、美浦・宮田敬介厩舎所属。
母は現役時代5勝をあげ、OP勝ちはならずもGⅢ京阪杯で2着に入線しています。
祖母アドマイヤグルーヴ、おじドゥラメンテという社台グループの結晶といった名牝系です。
全姉スカイグルーヴは重賞2着3回。
きょうだいは初仔で馬体が小さく出てしまったラディアントパレス以外は全馬勝ち上がり。
父はエフフォーリア、牝馬クラシック三冠馬デアリングタクトを輩出したエピファネイアです。
血統はサンデーサイレンス4×3、Hail to Reason5×5クロス持ち。
先程名前が挙がった父の代表産駒デアリングタクトとはエピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンスというところまでのアウトラインは同じです。
個人的にエピファネイア産駒の配合は「シーザリオの増幅がキモ」説を取っていますが、母がキングカメハメハ×サンデーサイレンスだとサンデーサイレンス、Nijinsky、Buckpasser、Sadler's Wells≒Nureyevまでセットになりますよね。
ただ、デアリングタクトは曾祖母デアリングダンジグがDanzig×Danzigという配合のスピードマイラーでエピファネイアの柔らかさ、しなやかさを適度に締める役割を果たしているのと比較するとこちらは曾祖母がエアグルーヴ、しなやかさのある晩成中距離馬なので本馬も完成は遅め?
…というか全姉は3歳時から重賞2着で大物の片鱗を見せながら重賞未勝利、結局完成しないまま引退してしまった感もありますが…。
ただ、それでもきょうだいが堅実に走っている点は安心感がありますね。
現在は入厩を目指して乗り込みが続けられています。
4位指名はグレッソネイ(牡)。
父はモーリス、母はアドマイヤローザ(父ハービンジャー)。
生産はノーザンファーム、馬主はキャロットF、栗東・高野友和厩舎所属。
母は23戦2勝、芝中距離の下級条件で走りました。
祖母アドマイヤテンバは4勝。その半兄にはドゥラメンテがおり、アドマイヤグルーヴ - エアグルーヴと続く名牝一族の一頭。
というか3位コンテネレッツアとも同牝系ですね。
父はジャックドール、ジェラルディーナ輩出のモーリス。
血統はサンデーサイレンス4×4、Danzig5×5クロス持ち。
今後増えていくであろう母父ハービンジャーの一頭。
モーリスは自身Northern Dancer5・5×4・5でありながらさらにDanzigやノーザンテーストやLyphardをクロスした馬が走っています。
ジェラルディーナ、ピクシーナイトがそのパターンでNorthern Dancer血脈は多めも3/4Hail to Reasonという配合ですね。
この馬はDanzigと5代外ですがLyphardクロス持ち。
ただ3/4Hail to Reasonにはなっていないので破壊力には欠けるかも…。
基本的にモーリス産駒は晩成型でこれまでPOG期間中の重賞勝ち馬は0。
いずれ勝つ馬も出るでしょうが、割合としては少ないハズ。
ただ、昨年キャロットの募集で馬を見たときにいい馬だなーと感じ(モーリス産駒は筋肉量があって良く見せる仔がいるんですけどね…笑)、出資はできなくてもその動向が気になっていた一頭でした。
実際にどういう成長をしてどんな成績を残すのか、自分の中で検証もしたくて取ってしまった部分はあるかも。。
本馬は予定を早めて6/18阪神芝1600m戦でデビュー。
2人気に推されるも、道中は押して2番手から進めながら直線は伸びることができず1.4秒差7着に敗退。
まだまだ成長途上の状態での出走だったようで、デビューは時期尚早だったかも…。
現在は放牧に出て成長を促している状況。
5位指名はクイーンズウォーク(牝)。
父はキズナ、母はウェイヴェルアベニュー(父Harlington)。
生産はノーザンファーム、馬主はサンデーR、栗東・中内田充正厩舎所属。
母はカナダ産馬で米GⅠBCフィリー&メアスプリントに勝利。
米牝馬短距離戦線で堅実に走った一頭です。
Frankel産駒の半兄グレナディアガーズはGⅠ朝日杯FS、GⅡ阪神Cに勝利していますね!
同馬はサンデーレーシングの募集時に注目しながらPOGで先に獲られ指名できなかったのが心残りでした…。
今年春にヴィクトリアマイル、安田記念とGⅠ連勝の活躍を見せたソングラインと同様、父はキズナです。
母父Harlingtonは重賞はGⅡガルフストリームパークHのみですが母がマザーグースSなどGⅠ11賞を挙げエクリプス賞最優秀3歳牝馬、およびアメリカ競馬殿堂馬に選出されたSerena's Song、半姉が英GⅠコロネーションS勝ちのSophisticatという良血です。
血統は5代アウトクロス。
キズナはどうしても母父Storm Catの影響で産駒がパワー型に出る可能性があうため、芝向きの産駒を狙うならAlzaoとStorm Catの脈絡をナスキロ血脈やHaloなどでさらに増幅すること。
この馬の場合は先程名前が出たSerena's SongがBlushing Groom+Halo+Northern Dancerですからここがポイントになっています。
ナスキロやHaloの血はもう少しあっても…と感じる分もありますが、母の血統表の3/4がMr. Prospectorというところでスピードは補完できないかな…と。
管理するのはすでに若くして調教師リーディングの常連に名を連ねる中内田師、半兄もGⅠを勝たせたその手腕にお任せしたいですね。
すでにゲート試験に合格し放牧中で、乗り込みに向けて乗り込みを続けています。
6位指名はテラメリタ(牝)。
父はブリックスアンドモルタル、母はテラノヴァ(父ヴィクトワールピサ)。
生産は社台ファーム、馬主は社台RH、栗東・須貝尚介厩舎所属。
母は現役時30戦4勝。1000万クラスで2勝をあげました。
おじは皐月賞馬キャプテントゥーレ、祖母はGⅡ阪神牝馬S勝ちのエアトゥーレ。
スキーパラダイス - Ski Goggleと遡る社台Fの誇る牝系になります。
父は今年度の新種牡馬。
3歳時にデビューし4連勝で重賞を制覇するも2連続3着の後脚部不安で1年休養。
復帰後は引退レースのGⅠBCターフまでGⅠ5勝を含む7連勝を飾り、芝馬としては珍しく2019年エクリプス賞年度代表馬に選出。
「サンデーサイレンスの再来」なんてことも言われている期待の種牡馬です。
血統はNorthern Dancer5・5×5クロス持ち。
ブリックスアンドモルタルの配合はStorm Bird3×3と非常にクセの強い(笑)もの。
アメリカンパワースピード全開という感じですが、産駒は必ず父方から5・5を供給されるNorthern Dancerの血は母方は薄めか1/4は非Northern Dancerという形が望ましいかと。
その点、本馬は母父ヴィクトワールピサがNorthern Dancerの血を持たない好形です。
さらに祖母エアトゥーレもNorthern Dancer1本ですから、程よいパワーが保てれているかな?と。
また、ブリックスアンドモルタルで日本芝向きの配合を狙うならRahyの血をどう活かすかでしょう。
といっても、サンデーサイレンスの血を持つ牝馬を配合すれば必ずHaloクロスは発生するワケですが、、母父ヴィクトワールピサはHalo3×4でさらにそこを強化。
また、ヴィクトワールピサはRahyの父Blushing GroomともWild Risk、Tudor Minstrelがと良い代ですがクロスが発生します。
この馬は母母父トニービン、母母母父LyphardですからもともとHyperionの持続力が強い母系にHaloクロスの軽さと機動力を持ったヴィクトワールピサが配合され、さらにHyperionの血の補強とHaloクロスの継続で、機動力を活かしつつ持続する末脚が生きる配合です。
父がパワーを活かした中長距離馬で母がしなやかさのあるマイラーという部分で面白いバランスも取れていると思いますね。
本馬は6/3阪神芝1600m、世代最初の新馬戦でデビュー。
スタートはそこまで早くありませんでしたが、二の脚を活かして先手を取るとそのまま直線へ。
手応えには余裕があり、そのまま影も踏ませぬ逃げ切りで世代一番星、新種牡馬最初の勝ち星をあげました。
父の名を高める1頭になれるでしょうか。
7位指名はフォルラニーニ(牡)。
父はエピファネイア、母はリナーテ(父ステイゴールド)。
生産はノーザンファーム、馬主はサンデーR、美浦・手塚貴久厩舎所属。
母は現役時21戦6勝。芝短距離路線で走りOPのUHB賞に勝利しています。
祖母はアルゼンチンのGⅠ馬マルペンサで、おじは有馬記念、菊花賞とGⅠ2勝のサトノダイヤモンドです。
いとこのドゥラエレーデは昨年のGⅠホープフルSを勝利と、勢いのある牝系です。
血統はサンデーサイレンス4×3、Halo5×4・6・5、Hail to Reason5・6・7×5・7・6クロス持ち。
母の持つHaloとHail to Reasonクロスを継続発展させています。
エピファネイア産駒のキモであるシーザリオの増幅はやや薄い(サンデーサイレンス、Buckpasser、Wild Risk、Northern Dancer)ですが、これでもか!とサンデーとHaloを増幅した配合がどうなるか見てみたいですね。
さらに今勢いのある手塚厩舎というのも心強いですね。
8位指名はキングズブレス(牡)。
父はKingman、母はインピード(父Bated Breath)。
生産は英国、馬主はサンデーR、美浦・木村哲也厩舎所属。
母は不出走。
祖母Coralineは1勝も本馬のおじにGⅠカドラン賞勝ち馬Reefscape、他2頭のおじがフランスのGⅡに勝利しています。
父は海外では仏2000ギニーなどGⅠ3勝のPersian Kingなどを輩出し、日本でもGⅠNHKマイルC勝ち馬シュネルマイスターを出したKingmanです。
血統はBahamian4×3、Northern Dancer5×4、Danzig4×5、Mr. Prospector5×5クロス持ち。
同じ父を持つシュネルマイスターの配合はNorthern Dancer+ナスキロ・ロイキロの脈絡(Green Desert、Zamindar、ダンシングブレーヴとIn the Wings、Caerleon)を軸にKrisのクロスでHyperion由来のスタミナと持続力強化、というもの。
一方キングズブレスもNorthern Dancer+ナスキロ・ロイキロの脈絡はあります(Hasili、Seven Springs、Didicoy)。
ただ一方でシュネルマイスターはないDanzigとMr. Prospectorのクロスを持ちますから、よりスピードとパワーに特化しています。
Bahamianクロスも持つためMill Reefの斬れとPrincequillo、Busted由来のスタミナを補給していますがKrisクロスと比べると重い感じはあります。。
いずれにしてもダービーを狙う配合ではなく、マイル戦線でスピードを発揮してほしいというタイプですね。
現在は入厩に向け乗り込んでいる最中とのことです。
9位指名はアンドアイラヴハー(牝)。
父はNo Nay Never、母はキャントバイミーラヴ(父War Front)。
生産は愛国、馬主はキャロットF、美浦・田村康仁厩舎所属。
実は一口持っていますの2頭目。
一応指名馬リストに入れていたのですが、アッという間にリストが尽き残った当馬を指名となりました。
母は2戦未勝利。
本馬は初仔です。
祖母Togetherは米GⅠクイーンエリザベス二世チャレンジCと愛GⅢシルヴァーフラッシュSに勝った他、GⅠで5回の2着を記録しています。
また、いとこのアグリは2年前のシーズンのPOG指名馬で、期間中は未勝利の1勝のみもその後本格化しGⅢ阪急杯に勝っています。
父のNo Nay Neverは芝ダートAW関係なく欧米の短距離戦で走りGⅠモルニ賞に勝利。
種牡馬入りしてからはGⅠ4勝のAlcohol Freeなどを輩出、日本ではGⅢ2勝・宝塚記念2着のユニコーンライオンが代表産駒です。
血統はNorthern Dancer6・6・5×4・5とMr. Prospector6・4×5・6・6クロス持ち。
Northern DancerとMr. Prospectorの2主流血脈が多重クロスとなっていて、また5代内ではありませんがSecretariatの血も3本と、やや煮詰まった配合ではあります。
配合も短距離馬の父×短距離馬の母父で、Galileoを父に持つ祖母Togetherから多少スタミナを補給してくればいかな…というのが願望です。
ま、馬体はなかなか良いし結局リアル一口オーナーの親バカですかね(笑)。
でもPOG本を読んでいたら意外と牧場スタッフの評価は良かったですね。
管理する田村師も馬は良いと言ってくれています。
ゲート試験は合格して体力をつけるため乗り込み中。
あとは順調にできれば年内デビューを迎えて欲しいですね。
10位指名はダノンロッキー(牡)。
父はキズナ、母はティファニーズオナー(父Street Cry)。
生産はノーザンファーム、馬主はダノックス、美浦・萩原清厩舎所属。
9位でリストが切れてしまい、後日選び直した一頭です。
目ぼしい馬は獲られていたので、どの馬にするか悩みました…。
母は米国産で3勝。大きなレースは勝っていません。
半兄Greatest Honour(父Tapit)はGⅡファウンテンオヴユースS、GⅢホーリーブルSに勝利。
GⅡデムワーゼルS勝ちのBetter Than Honourが祖母で、おじにGⅠベルモントS勝ちのJazilと日本でも走ったカジノドライヴ、おばにはきょうだいでのベルモントS制覇ほかGⅠ4勝のRags to Richesがいる、米国の名血です。
血統はHalo4×5にNorthern Dancer5×5クロス持ち。
Haloクロスは父父ディープインパクトのHalo≒Sir Ivorを増幅ですね。
全体で見るとNorthern Dancerは父方6代目にも1本で、3/4ND、1/4非NDの綺麗な配合形です。
また3/4Halo≒Sir Ivorとも言え、比較的シンプルな配合形かと思います。
また母父Street Cryの母Helen Streetは欧州のスタミナ系の名血が凝縮されていて、Fair TrialやDonatelloやWild Riskといった血が父方のBurghclereやFijiと脈絡します。
さらに曾祖母Blush With PrideもWild Risk、Tudor Minstrel、Alibhaiなどの血で後押し。
スタミナ面では文句ない1頭だと思います。
さて、この馬と最後まで取捨選択を迷ったのがセレクトセールで1億9,800万円で取引された新種牡馬レイデオロの産駒ショウナンハウルでした。
6/25の阪神芝1800m戦デビューが決まっており、祖母はGⅠフィリーズマイル勝ち馬リッスンという良血。
配合的には名牝ウインドインハーヘアクロス持ちというプロフィールでした。
ま、色々情報を総合してダノンロッキーを選んだところ、ショウナンハウルはデビュー戦は離された3着でまぁ大当たりではなさそうでした。。
さて、今シーズンの指名馬10頭を見て来ましてがやはり一番期待している推し馬は堂々のドラフト1位指名・コルレオニスです!!
これまでのところ頓挫など関係なく順調、デビューまでは夢を見させてもらいたいですね!